南中学校間伐体験 《2024年10月31日》
中学校得意の第2ラジオ体操で体をほぐし、「この間伐体験は“危険”がいっぱいです気を引き締めて取り組んでください!」。グリーンパーク代表の呼びかけの後、野田地区のヒノキ林へ出発です。
到着すると各班は①~⑨の目印を表示したヒノキの下に集まりみんなで倒す方向を探し、楔形に“追い口”を作り伐倒にかかります。
伐りおわっても他の木に引っかかり倒れません、全員力を合わせ引っ張ると「バリバリ・ドスーン」と地響きをたて倒れ、思わず「やったー!」の歓声と拍手が沸き起こります。
倒れたヒノキの枝を払い、薪用に玉切りし、先端は昼からのコースターづくりに切って、軽トラに積み込みふれあい広場に凱旋です。
お楽しみの昼食です、良く動いたので「美味しい!」。スタッフはオニギリで一服。
午後はコースターづくりと和田山ウォークラリーに分かれ、それぞれかけがえのない思い出づくりのひと時を過ごしました。
お別れはハイタッチで「またねー!!!」
南中学校「里山体験学習」《2023年11月16日》
やがて広場に108名の生徒が集合し、若い息吹が溢れ出てきました。
今年も南中学校の『里山体験学習』が始まりです。
早速、生徒の指導で準備運動開始。一緒についていこうとしますが、片足立ちでもう一歩を手で引き揚げるなんてふらついてついていけません。
柔軟さの違いをガツンと悟らされ、午前のプログラム「間伐体験」へ。
生徒たちを9組に分けサポートのGPメンバーと応援の体育大学生をそれぞれ配置し、野田地区の“ヒノキ林”へ向かいました。
間伐のヒノキ林は急斜面が続き作業には最善の注意を払はなければなりません。
全員ヘルメットを着用しノコギリはしっかり腰に括り付け、≪安全≫に万全の注意を払い間伐開始です。
伐倒するヒノキの下に集まり上空の隙間を見定め伐倒する方向を決めます。
倒す側の幹にクサビ形の切り込みを入れ、2mほど上にロープを巻き付け引っ張りの準備です。クサビ形の“受け口”が伐り終えたら伐倒開始です。
みんなが交代で伐り進みます。足場が傾いており思うように伐れません。
やがて幹の中心から『バキバキ』と音がして「みんなロープを引っ張って!」の掛け声で伐り手と呼吸を合わせ、目標の方向へ倒します…が梢の枝葉が隣の木に引っかかって倒れません。ロープを幹の根元に結びなおし引っ張ると、やっと梢の“掛かり木”が外れ『ドスン!!』と轟音とともに倒れ期せずして拍手が沸き起こります。
頑張ったみんなの心が一つになった瞬間です。
倒木の枝を払い、2mの長さに玉切りして持ち帰りました。
午後からは間伐で伐ったヒノキを使って①コースターづくり②和田山探索です。生徒たちを2組に分け、おおよそ1時間を目途に①・②を入れ替え体験します。
①コースターづくり
ノコギリで丸太を1~2cmの厚みに切って素材をつくります。
間伐での作業と違い足元が安定していますので、腰を落とし両手で上手に切っていきます。中には7人家族全員分を切った女子もあり、ワイワイガヤガヤ楽しい作業です。
次の工程は“皮むき”に挑戦。ゴツゴツした表皮をヘラで少し剥がすと美しい木肌が現れます。みんな一心不乱、皮むきに熱中します。
②和田山探索
標高171mの和田山の頂上からは眼下に泉州の町並み、関西空港、遠くはアベノハルカスまで見渡せる眺望抜群の山です。
行程の道々には何か所も問題が仕掛けられ、この設問がまた難しい!!
生徒たちは難なく解き明かし次のポイントに進みます。
生徒も先生も、そしてスタッフも、みんな秋晴れのすがすがしい気持ちで、一日のイベントを終えました。
東小学校4年生 「秋の遠足」《2023年11月2日》
11月は水も冷たくて川に入るのは少し無理かな?という危惧は全く無用でした。20℃越え(!)の晩秋の朝,東小の4年生76人は8:40分に学校を出発し9:30に“さや池ビオトープ”到着。ご挨拶の後,さっそく①さや池,②雨山川,③川沿いの林道の3つのグループに分かれ,その後順にローテーション。
①さや池で
前日仕掛けた全部で12個のもんどり(餌:チキンラーメン)を皆で力を合わせて引き上げました。大きなドジョウが合計20匹ほど。素手でつかめるかな?最初は難儀していましたが,次第に疲れてきた2匹のドジョウをキッスさせるところまでに“てなづけ”ました。蟹かご(餌:冷凍エビ)には大きな(甲幅6 cm超)モクズガニが入っていました。さや池に住んでいる水生昆虫(クロスジギンヤンマのやご,ヒメガムシ,ハイイロゲンゴロウ,マツモムシなど)も観察しました。
②雨山川で
子ども達は元気にサワガニがとれたと歓声が響きます。網を手に川の中をジャブジャブと歩いてカワムツの稚魚,ヨシノボリ,などを捕まえていきます。雨山川は深いところ,岩,石がゴロゴロ。普段あまり経験することのない不整地を「長靴の中に水が入った!」といいながら観察に採取と元気に活動します。モクズガニなどの珍しい種類も捕まえる事もできました。
③川沿いの林道で
スギとヒノキの違いと特徴について学習しました。スギの葉はさわると痛く,ヒノキの葉はちぎるといい香りがします。フレッシュな山の空気と相まって、子供達の記憶に残ってくれる事を願ってやみません。
“ふるさと熊取の思い出”になりますように!
私たちシニアが子ども達に手を差し伸べることができるとすれば,それはふるさとの自然に心動かされた思い出をつくってあげることではないでしょうか。今日1日の経験が“ふるさと熊取の思い出”になって欲しいものです。
東小学校3年生「水辺の生き物観察会」 《2023年9月27日》
「ワー!ヌルヌル」「捕まれへん!」子ども達の大きな声が体育館に響き渡ります。
東小学校3年生の水辺の生きもの観察会の始まりです。
源流域、学校周辺、河口周辺に生息する生きものを地図で説明していきます。
今回初めてパワーポイントのプレゼンテーションで子供たちに興味を持ってもらえるよう工夫しました。
各テーブルにカワムツ、ヨシノボリなどの魚類、アカハライモリ、カワニナ、多くのヤゴ、水性昆虫、サワガニ、ヤマトヌマエビ、などなどを大小様々な容器に入れて見てもらいました。 グリーンパーク熊取のスッタフが一生懸命説明します。
『子ども達の一番人気』触れ合えるコーナーを作りました。
大きなプラスチック箱にザリガニ、ドジョウを放ち触れてもらいます。
ザリガニは後ずさりしながらダッシュで逃げていきます。
恐る恐るアメリカザリガニを持った得意な顔。
ドジョウはさや池にモンドリを仕掛けて捕まえました。
なぜドジョウはヌルヌルなのかを考えるきっかけになったかも?
学校も事前学習で子ども達に十分な時間をとって学習を行っていました。
実行委員さんは大きな声でしっかり発言していました。
グリーンパーク熊取のメンバーは何度も生き物採取に出かけ、疲れていましたが
子ども達の明るい笑顔に疲れも吹き飛びました。
終了後の後片付けは先生、生徒も全員が加わり手際よく進みました。
「観るだけではだめ」先生方の日ごろの教えを垣間見てうれしくなりました。
ゆめのもりで会いましょう 《2023年6月4日》
昨年のこの時期は、1000人足らずの入場者でしたが、今回のイベントでは3800人を超える入場者で大盛況でした。このため、190台収容の駐車場もすぐに満車、最長で400mもの車列が続きました。
さて、私たちグリーンパークのブースでは子どもたちに大人気の「竹ぽっくりづくり」体験コーナーを設け、会員11名のサポートで、一人ひとりにものづくりの楽しさを実体験してもらいました。最初に用意した50セットの竹材ではとても足りず、少し曲がった予備の孟宗竹も使ってなんとか69セット分を確保、お昼過ぎには完売となりました。
行儀よく「ずっと並んで待っていたのにィ~」と悔しそうな親子・・ゴメンナサイ!のこぎりを初めて見たという子どもたちもいて、竹ぽっくりの切り出しから、穴あけ、紐通しまで、ワイワイ・キャーキャー!ゆっくり、時間と手間をかけながら、わくわく楽しいひとときを共有することができました。
見出川をきれいにしよう 《2023年3月19日》
『ゲンジボタルや水辺の生き物が生息する見出川上流で、地域の人たちと協力して川をきれいにし、里山の豊かな自然が広がる水辺の環境をみんなで大切に守っていきたい』との思いから、長年取り組んできた見出川河川クリーンアップ活動ですが、コロナ禍で中断した活動を4年ぶりに再開しました。
地域の皆さんや熊取町の河川担当課から多数参加され実施されました。
また、一般参加としてこの活動に欠かさず参加されているご家族4人と赤ちゃん連れのご夫婦がお見えになって、取り組みを盛り上げました。
河川清掃は集合場所の“ちびっこ広場”の上流と下流の2組、
1.5km上流の楠木橋周辺の3か所に分かれて実施しました。
川原に生い茂っていた雑草も熊取町のご努力できれいに刈り取られ、安全への配慮に感謝です!!
この間、河川のしゅんせつ工事が進められ水生生物の生息環境はどうなったか心配しましたが、カワニナやヤゴなどが確実に増えています。
4年ぶりの活動でしたが回収した”ゴミ”はとっても少なく、河川にたいする地域の皆さんの日頃のご努力を強く感じました。
2023永楽ダムクリーン作戦 《2023年2月26日》
例年、永楽桜保存会を中心に約400本のソメイヨシノのお世話をするイベントが行われていましたが、今年はタイトルも表記のように変え盛大に実施されました。
私たちグリーンパーク熊取は桜保存会発足いらい、一貫してこの活動に参加してきましたが、今日は18名が参加し精一杯活動しました。
開会式では桜保存会会長の阪上さんが挨拶に立たれ、今日の活動はこれから永く桜を育てるために『枝枯れ、てんぐす病の罹患枝、電線との交差などをチェックし記録する。ツタの絡まり除去や枯れた松の木伐採』などと、取り組み内容が説明されました。
早速活動スタートです。ダム周辺を五つのエリアに分けそれぞれ4~5名でチェックシートに沿って観察を進めます。
ダム周辺道路の中ほどで突然チェンソーの大きな音がして松枯れの大木が倒れました。「枝切りはまだ木が動くから気を付けてや!」掛け声とともに手際よく処理されます。
持ち場についてソメイヨシノの管理札を確認しながら、一本一本桜の健康状態を点検。
枝枯れの桜は銘板に赤いテープを貼りデーターシートに記載すると、「桜保存会」は桜カルテとして管理し必要な手当てを行います。
ダムから環境センターへの道筋はまだ雑木に絡まれ桜は遠慮がちで元気がありません。ツタもいっぱい絡まっています。手の及ぶ範囲切り取ります。
「オー!あれがてんぐ巣病や!」。枝の中ほどに枝サンゴのように細い枝が何十本も生えています。一見元気そうですがこの病気にかかった枝は花が咲かず「かびの胞子」
によって伝播するそうで、プロの手によって適切に手当てする必要があります。
2時間ほどで活動を終え、終わりの挨拶では記念撮影に並んだお子さんを指して「この子たちに美しい桜をしっかり手渡していきましょう」と、心のこもった言葉をかけて締めくくられました。
南中学校「里山間伐体験学習」《2022年11月17日》
快晴のふれあい広場に南中学校1年生の生徒148名と引率の先生8名が早朝9時に集合しました。
学校支援の中でも大きなイベント“間伐体験学習”が久しぶりに実施されました。
今日は自然と触れ合い、力を合わせて木を切る連帯感、伐り倒した時の達成感を存分に味わってもらいましょう。
出発前の挨拶交換のあと作業の安全遂行を第一に「皆さんお昼には怪我無くここへ帰ってきましょう」との注意を強く伝え、いよいよ出発です!
野田地区のヒノキ林に着くとヒノキに①~⑫の番号札が貼ってあり、各班はサポーターの誘導で目指す木の下に集まります。
みんなで上を見上げ倒す方向を見つけ、その方向にうまく倒れるようにくさびがたの受け口を切り込み、ロープを張り、交代で切り進みます。
やがて幹の中心で「ボキボキ」と音がして、引っ張って!!」の合図で、力を合わせてロープを引っ張ると、「メキメキ、ドス~ン」の轟音とともに倒れました。
思わず皆の拍手がわきます。
伐り終わっても枝が引かる“掛かり木”があちこちで発生。
根元にロープを結んで、力を合わせて引っ張り倒していきます。
枝を払い、丸太を2mの長さに玉切りし、午後からのコースターの材料として使うため軽トラまで運びます。
ふれあい広場に到着すると正午。楽しみのランチタイムです。
お昼からは和田山への散策、広場でのコースターづくりに取り組み、
一日の体験学習を終え、青春のさわやかな思い出づくりとなったことでしょう。
中央小学校3・4年生郊外学習 《2022年10月20日》
秋晴れの素晴らしい天気の中、中央小学校3年生84名・4年生109名が野外活動ふれあい広場で郊外学習を行いました。
学習はⒶ和田山ウオークラリーとⒷ広場でのクラフトです。
生徒たちはⒶⒷの2組に分かれ午前・午後で交代して一日たっぷりと楽しみます。
朝の挨拶を交わした後Ⓐ和田山ウオークラリーとⒷ広場でのクラフトに分かれプログラムの説明を受け、Ⓐグループはリーダーを先頭に頂上に向かって山登り。
途中2か所のポイントに先生が立って楽しい問題をします。
「な~んや簡単や」とか言いながら正解するとグループの一体感が生まれます。
頂上に着くと西には関西空港、北の遙か彼方にあべのハルカスが見えます。
スタッフが2台のスコープを構え生徒を迎えます。
記念撮影をパチリ!そして急な下り坂を飛ぶように降りて、次のポイント新池展望台で熊取町の町並みを見て、次は年輪と違って枝の数で松の木の年齢を数える方法を学びました。
少し行くと先生が待ち構え大声コンテスト、先生より大きな声を出すと合格。
次はジェスチャーゲーム、リーダーが問題のカードを引きジェスチャーでみんなに伝えます。最後は俳句作りです「季語は?」と言いながらつぎつぎと出てくる言葉を五・七・五につなぎ良い俳句が完成!
ふれあい広場につくとお昼です。それぞれ場所を決めお弁当を開きます。
午後からはクラフトに挑戦!
学習棟では『えんぴつくん』作り。桜の小枝の先端を鉛筆のようにとがらせますが、ナイフで削る作業が難しい。あとは色を付け目玉を接着して紐を付ければ素敵なアクセサリーが完成。
グランドでは名札づくり。太い枝を鋸で切り、サンドペーパーで磨いて名前を書きニスで固め安全ピンを付けて完成です。
一日盛りだくさんのメニューをこなし、おもいっきり楽しんだ“顔” “顔”“顔”、
サポートの苦労が吹っ飛びました。
東小学校4年生秋の遠足 《2022年10月14日》
抜けるような青空のもと、さや池・雨山川周辺で野外学習を実施しました。
さや池ではモンドリを引き上げ池の生き物を確認。雨山川にジャブジャブ入って「サワガニ見つけた!」との声が聞こえてきます。落ち葉などが積み重なったフカフカの小路を歩くと大きなスギやヒノキの林に出ました。春になるとスギがたくさんの花粉を飛ばす仕組みなど興味深い話を聞きました。
自然の中での活動は「メチャ楽しかった」ようすでした。
「サァー!」スタート
さや池の生き物たち
「ず~っとここにいたい!」雨山川の冒険
スギとヒノキ林で「林間学校」
グリーンパーク熊取の皆さんありがとうございました
東小学校3年生「水生生物かんさつ会」《2022年9月28日》
自然の水に棲んでいる生き物を体育館に展示して観察する「水生生物かんさつ会」が、コロナ禍を乗り越え3年ぶりに実施されました。
6か所の展示コーナーを1グループ約13人が5分間ごとのローテーションで観察して回るとってもハードなスケジュールでしたが、生徒たちは歓声を上げながら食い入るように生き物を見つめ、観察ノートに記録していました。
生きてる状態で展示品できるよう、捕獲して飼育するのは苦労の連続でしたが、生徒たちの熱気と喜ぶ姿を見て疲れも吹っ飛びました。
- 魚やほかの生きもの
- イモリ、かえる、カワニナ
- ヤゴ、水生昆虫
- サワガニ、エビ
- アメリカザリガニ“さわってみよう”
- ドジョウを“さわってつかんでみよう”
熊取町立図書館『グリーンカーテン』《2022年6月3日》
これまで、毎年図書館のグリーンカーテンづくりのお手伝いを行ってきましたが、昨年はご多分に漏れずコロナの影響で中止しました。
「今年こそは!」と、図書館からのご要望を受け会員16名が集まり朝から精を出しました。
まず、ネットを張る骨組みの竹伐りからスタートです。
図書館の東側にはおあつらえ向きの竹林がありノコギリを腰につけ、伐り出しに出かけました。
リーダーの指示に従い、支柱の太い竹、ネットの上下を留める細くて長い竹など用途に応じて伐り出しました。
1時間ほどで材料がそろい、組み立て開始しです。
庭の植え込みを利用しながら壁に沿ってメインの柱を立て、斜めに支柱を立てかけ紐で結びつけるとしっかりした骨組みができました。
ネットの上下に細めの竹を通し、ピシッと張ると立派なグリーンカーテンネットが完成しました。
最後に図書館裏手よりゴーヤを植えたプランターを運び入れ、ネットに誘引するポールを立て終了しました。
朝から日差しの強かった中の作業、図書館の職員さんは私たちの健康を気遣い熱中症予防に冷たいお茶を差し入れるなど、かいがいしくお世話してくださいました。
感謝、感謝です。今後はこの気遣いをプランターのゴーヤに注いでくださり立派なグリーンカーテンに育ててくださいね。
永楽ダムさくら保存活動 《2022年2月27日》
二月下旬のまだ寒い中、永楽ダム周辺に植樹されている桜の生育状態の調査を行いました。
奥山雨山自然公園内にある永楽ダムの周囲は、約2kmのトリムコースが整備されていて、「大阪みどりの百選」や「水源の森百選」に選定された緑豊かな自然と桜の名所です。
ダムの周囲ではソメイヨシノやヤマザクラなど約1,000本の桜が毎年見事な花を咲かせます。 阪和自動車道のトンネルを超えた所から永楽ダムを更に奥へ進み永楽池迄約3kmあります。
そこに植わっている桜の健康状態、ネームプレートの確認、ゴミ拾い等をしながら巡って行きます。
永楽ダム周辺に植えられた桜は古木も多く新しい桜の植栽も進んでいます。
10年位前に植えた桜も大きく成りつつあります。
桜の世代交代を進めながら今後も皆さんに楽しんで頂ける桜の名所を目指しています。
永楽ダム周辺の桜観賞スポットとして見逃せないのが、東ハイキング、西ハイキングコースから永楽ダム全体を見下ろす事です。 標高300m前後から見下ろす桜見物に是非トライしてください。
大阪体育大学生「間伐実習」 《2021年11月15日》
秋晴れのもと、体育大学生12名が伊原教授とともに間伐実習に参加しました。目指す間伐林は、雨山登山口の西側高速道路トンネルをくぐった民有林です。
参加学生はトンネル手前にバイクを駐車し間伐地点への分岐道まで歩きます。
先導のスタッフが軽トラに間伐必需品、ヘルメット、鋸を準備しスタンバイ。
全員がそろったところで、グリーンパーク責任者が間伐の重要性、特に作業の安全性確保について説明。
この辺り一帯では、大阪府による砂防ダム建設行われていて、工事に伴う伐採や通路補強が進められています。目的地へは、そこを左に折れ杣林の急坂を5分ほど登って行きます。
間伐対象のヒノキは、先日の里山保全活動であらかじめ白いテープでしるしを付けています。直径15㎝・高さ20mほどのヒノキの周りに集まり、リーダー自らチェンソーを動かし間伐の実技講習です。
密集した樹林では倒すときに枝が引っかかる『かかり木』になりやすいため倒れる方向を見定めるのは大変重要な判断事項です。上空を見上げ樹林の隙間を見つけ、伐倒方向を決め倒す方向の幹に楔形の切り込み『受け口』を作ります。ロープを括り付け引っ張りながら、受け口の反対側『追い口』から切り込み伐倒します。やがてメリメリと裂ける音がして、引っ張り手の方向に倒れます。引っ張り手は樹木の高さから倒れる位置と距離を予測し、安全を確保して作業に当たらなければなりません。
実演を見ながら十分に理解が行き届いたのを見極め、学生を2組に分け作業に当たらせました。
“見るは易く、行うは難し”で傾斜地では、まず足場を確保するのが大変。
鋸びきではまっすぐに鋸が引けずうまく伐れません。
悪戦苦闘の末、やっとの思いで受け口を作り、ロープをかけ追い口から伐り進みます。引っ張り組と力を合わせ「バリバリ!どすーん」と伐倒したときは思わず一同の拍手が沸き起こりました。
続いて倒木を2~3mに玉切りし、先端を枝打ちした後、斜面に直角に並べ雨などによる流出・散乱を防止、きっちり後片付けして終了です。
1組で2本ずつ合計4本伐倒して、間伐実習を無事終えました。
同行の教授から「実習を通して林業に進路を決めた卒業生が現れましたよ」、とのお話もありましたが、「今日の学生にもこの実習が何か役に立てたらいいな~!」と思いながら、山を後にしました。
「美しいまちづくり」の活動が表彰されました 《2021年3月10日》
熊取町では「大阪でいちばんきれいなまちくまとりをめざして」を合言葉に、美しいまちづくり推進課を主管部署として基本計画および行動計画が作られています。その計画推進組織として「美しいまちづくり推進委員会」が置かれ、私たちグリーンパーク熊取は設立当初からのメンバーとして活動しています。
この委員会は①住民代表②事務所代表③学校関係④行政関係⑤その他で構成され、15名ほどの委員で運営されています。
主な活動としては、3月に委員会が開催され、その年度の活動報告と次年度の活動計画を立てています。
具体的な活動としては、5月と11月の“環境美化強調月間”でのキャンペーンとして、花みずきロードの清掃活動と熊取駅でチラシを配り美化意識の啓発活動を行っています。
また、各種団体の街の美化活動を表彰しボランティアの取り組みを応援しています。
今回の表彰は、見出川の清掃や永楽ダム周辺の清掃、桜保存会の活動、和田山の整備など日私たちの日常活動に対する表彰です。
〔見出川の清掃〕
〔永楽ダムの清掃〕
〔和田山周辺の整備〕
この表彰をバネにして一層頑張りましょう!!!
永楽桜保存会活動支援《2021年2月24日》
2月下旬になりそろそろ桜の話題が囁かれる頃永楽ダム周辺の桜の管理に出かけました。
永楽桜保存会の造園関係者、グリーンパーク熊取のメンバー50名位が集まりました。
私達は2班に分かれて永楽ダム周辺の桜のナンバープレート確認、成長状況観察、ゴミの回収・確認などをしながらダムを1周しました。
さらに上流に向かってホタル観賞場所迄桜並木が続いています、下流に向かうグループはゆめの森公園に向かって続く桜並木の状況を確認しました。
今年はダム周辺の木の除伐が進み粗大ごみが目立っています。 グリーンパーク熊取では桜の観賞会の直前にもう一度ごみの回収を行います。 後1か月もすれば桜の便りが聞かれるでしょう。 コロナウイルの影響で3密を避けながら静かに桜を楽しみたいと思います。
南中学校里山体験の感想 《2020年11月19日》
大阪体育大学 杉本 龍一
私は今回、熊取南中学校の一年生と里山体験をさせていただきました。
一週間前に事前研修にも参加しある程度の知識をつけましたが実践となるとうまくいかないこともありました。
当日の流れといたしましては、グリーンパークの方と大学生ボランティアが先に野外活動ふれあい広場に集合しミーティングと備品の確認をしました。
そのあと中学生が集合し永楽ダム方面に向かい班ごとで木を切り倒しふれあい広場に帰ってきて閉会式を終え解散と言う流れでした。コロナ禍で学校生活も制限が多い中、このような非日常体験ができたことは中学生にとっても貴重な体験だったと感じます。
中学生と合流し、永楽の方まで歩いていく際にコミュニケーションをとりました。普段中学生と話す機会はなくどのように話をすればよいかわからなかったのですが、学校生活や部活動、習い事の話などしました。私の中学生のころと比べてみて、懐かしいと思う話題もありました。
間伐する場所に到着しグリーンパークの方の説明を聞き実際に間伐を開始しました。初めてノコギリを使う生徒もおりなれない中での作業となりました。
私が担当した班はノコギリを入れる角度がうまくいかず従来とは違った方法で木を倒しました。倒れた木を3メートルに切り、幹から生えた枝を一本一本切り落とす枝払い作業をしました。
クラスメートと協力して作業する場面もあり級友との絆も深まったことと思います。
コロナの制限が多くかかる中、里山体験という貴重な経験をさせていただいた熊取南中の皆様、グリーンパークの皆様方本当にありがとうございました。
私も含め、中学生にはこの経験をいつか活かせたらいいなと思います。
南中学校里山体験 《2020年11月19日》
南中学校1年生127人が奥山雨山自然公園のヒノキ林で、間伐体験を行いました。この時期大阪では新型コロナ感染拡大第三波の予兆が見え感染防止対策に、学校と私たちスタッフは入念な打ち合わせを行い実施しました。
生徒たちは学校から全員自転車で「野外活動ふれあい広場」へ集合、12班構成で活動。GPメンバー27人そして今年も大阪体育大学から強力な20人が応援に駆けつけてくれ、各班に配属してサポートしました。
全員が広場に集まり、間伐体験で最も大切な『作業の安全』について説明した後、約40分かけ目的地の町有林へと徒歩で向かいました。
間伐のヒノキ林入り口でノコやロープを受け取り、各班の番号が掲示された樹木を目指します。目的のヒノキを探し当てると全員樹木の周りに集まり、「どの方向に倒しますか?」、上を見上げて“掛り木”にならない空間を見つけ「こっちや!」と、方向を決め倒れる側にクサビ形の受け口を切ります。
その反対側(追口)にノコを使って切り倒し開始です。班のメンバー全員が交代で切り進みます。ころあいをみて、ロープを括り付け力を合わせ引っ張ります。この時大切なのが倒木の範囲を避け十分安全を確保することです。「もっと右に行って!」GPサポーターが強い調子で指示を出します。
「倒れるよ~!!」合図に合わせて力いっぱい引っ張ると、『バキバキ』と幹の裂ける音とともに20mの大木がゆらりと引っ張る方向に傾き、『ドス~ン』と地響きを立てて倒れました。思わず息をのみ「やったー」の歓声とともに拍手がわきました。いつもながら、この瞬間が間伐の醍醐味です。
倒木の枝を払い、幹を3mに切り、道の傍らに寄せて間伐体験を終了。
谷筋を通りふれあい広場に向かって帰路につきます。
生徒たちには来る時と違った高揚感、満足感がみて取れます。
『いい経験ができたかな~』。
「倒木に当たってケガしないやろうか??」最後まで付きまとった不安も徒労に終わり、今年も安全にサポートできた満足感で終わることができました。
スタッフの皆さん、中でも大阪体育大学の学生さんご苦労様でした。
里山体験の事前研修 《2020年11月12日》
大阪体育大学>3回生 古川 樹
私は今回、里山体験の事前研修に参加させていただきました。
研修であったため実作業の時間は短く、木を切る一連の作業を確認するようなものでした。作業は短かったのですが、ノコギリを使って木を切る作業は初めてでとても新鮮に感じ、また難しさも体験することができました。
この事前研修を通して私が感じたことは“間伐は山に訪れる人たちの安全を守るために大切な作業で無闇に切っているのではない”と言うことです。
そのように思ったのは、事前に伐採する木が決められており、どれも枯れているような木や、斜めになって倒れる恐れのある木が多かったように感じられたからです。
この作業でハイカーや山遊びに来た子どもたちの安全を守っているのであれば、凄くいいことをしていると感じました。
私は長野県出身で幼少期を自然豊かな環境の中で育ち、近くの山へ入って遊んだ経験がありますが、思い返せば山に入って怪我をした記憶はありません。
これが今になって、『市や町の方たちが定期的に危険を排除する活動を行っていたおかげ』だと気が付きました。
だから、南中学校の里山体験で子どもたちが、『住んでいる町が安全に暮らせるよう、大人たちが手入れをしていることを知る』いい機会になると思います。
私は今度の事前研修では以上のようなことを強く感じました。
次回は中学生を交えての本番になります。生徒たちにとって良い経験ができるよう積極的に働きかけ、全力でサポートしたいと思います。
北中学校1年生「秋の校外学習」 《2020年11月13日》
北中学校がふれあい広場に来て活動するのは初めて。
GPメンバー24人は、新鮮な気持ちとちょっぴりの緊張ぎみで迎えました。
新型コロナの渦中ですが“三密”対策として4人一組の班編成での行動です。学校から徒歩で約45分かけて元気に到着、先生方のチェックを受け学習棟や炊飯棟、さらにグラウンド一杯に広がってそれぞれ活動開始です。
午前中のメニューは『コースターづくり』。
先日近くの山から切り出したヒノキ丸太を、サポーターの丁寧な指導を受けながらお好みの厚さに切っていきます。
「ノコギリを使うのが初めて」の生徒も多く、良い体験です。
次はGPで準備した竹べらを使って皮むき、ノコ目の粗さをサンドペーパーで滑らかにしその面に下絵をかいて色付けします。
中学生となって少し“大人”になったとは言え元気盛りの子どもたち、元気に走り回りながら工作が進みます。
途中、霧雨模様のお天気になりましたが予定より早めの進行で、正午前に昼食をとりました。
すっかり天気も良くなった午後は、ビンゴゲームをやりながら和田山散策です。だいぶん紅葉が進んだ自然を満喫しながら、日ごろの教室とは違った級友の良き面を見つけ、新たな思い出を刻んだことでしょう。
山を下りてからは、少々時間が余ったので広場一杯を使ってドッチボール大会。熱の入ったすごい戦いで、私たちサポート陣も大いに元気をもらいました。
最後に全員で終りのあいさつをし、無事ふれあい広場を後にしました。
熊取図書館のグリーンカーテン作り 《2020年6月22日》
コロナ禍の影響で例年と色々と違う今年ですが,夏はやって来ます。本格的な暑さの前にと,町立熊取図書館の西日の入る閲覧室の外にゴーヤの緑のカーテンを設置する計画に今年も協力しました。梅雨の晴れ間の6月22日,17人のメンバーが9時に集合して作業開始。(作業の様子をご覧ください)
南小学校4年生の野鳥観察 《2020年6月》
4•5月は学校も休校でしたが6月に入って徐々に再開し,ようやく通常授業となったようで,グリーンパークの学校支援活動も今日から再開です。梅雨入り後ではありますが,朝から日射しが強く,9時には24.5℃まで気温が上がりました。我々スタッフ9名は8時20分に南小学校に集合して4年生(約40名)の野鳥観察活動をお手伝いしました。
お付き合いいただいた校長先生も含め全員マスクですが,ソーシャルディスタンスは今ではほどほどです。
ごあいさつ,そして「騒いだりして鳥たちを驚かさないように!」と注意事項の後,3つのグループに分かれて,野鳥探索開始。
6台の望遠鏡を使ってみんなで交代に覗きました。
1分間の「サイレント・タイム」で耳をすませば,目には見えないウグイスの美声がはっきり聴き取れました。
1時間ほどで校庭に戻り,みんなで探鳥会恒例の「鳥合せ」をしました。今回の収穫は,イソヒヨドリ,ウグイス,カワラヒワ,キジバト,スズメ,ツバメ,トビ,ハシブトガラス,ヒヨドリ,ムクドリ,コサギと全部で11種類でした。写真を示しながらの簡単な説明もありました。
池が宅地に変わったりして野鳥の環境は年々悪くなってはいますが,南小学校近辺は田畑や藪がまだまだ残っています。身近で多くの野鳥に接することができるこの環境は子ども達にとって幸せなことでしょう。自然学習に積極的な学校の取り組みにこれからも協力していければと願っています。
南中学1年生間伐体験学習 《2019年11月14日》
3ブロック15班に分かれ体操のあと目指す場所に移動した。
ヘルメットを被り、ヒノキをノコギリで切り倒していく人生で初めての体験が始まった。スタッフの指示でノコを動かしてみても、うまく引けないもどかしさがある。交替しながらなんとか皆で切り倒した。
倒れる瞬間はヒノキの倒れる勇姿と地響きに感動して、期せずして拍手が起こった。時間内に切り倒せなかった班もあり、最後はチェンソーの力を借りた。
時間が迫るなか枝切りと玉切をして皆で広場まで運んだ。
生徒たちのやり遂げた高揚感が、サポートの私たちにも伝わってきた。
午後からは「永楽ゆめの森公園」でお弁当。
天気が回復してきたので、丸太を使ってペン立作りだ。
斜めに切る仕草も板についてきた。ドリルで穴をあけてもらい皮をむくとヒノキの香りが鼻孔をくすぐる。
最後のイベントは5クラス対抗の丸太早切競争だ。クラス代表5名がステージに上がり、笛の合図でスタート。力が入りすぎて土台が動きノコが曲がったり、ピッチだけが早すぎてなかなか切り進まないなど、悪戦苦闘。
「切ったー!」静かに切り進んでいた2組が“ときの声”を上げた。一番だ。
熱く盛り上がった丸太切り競争が終わった。
さて、来年のためにもこの公園をきれいに掃除してお別れだ。
この貴重な体験が、いつの日か思い出となり何かに役立つこともあるだろう。
200名を超す参加者の皆さん、本当にご苦労様でした。
東小学校4年生秋の遠足(さや池活動) 《2019年10月16日》
初めての「さや池活動」は雨山川源流域の自然豊かなフィールドで東小学校4年生が遠足を行うことになりました。 グリンパーク熊取では子ども達に興味を持ってもらえるか?自然の楽しさを伝えられるか?安全に行えるか?などを考えながら学校に提案しました。 当日は良い天気に恵まれて⓵さや池観察➁雨山川観察➂樹木観察を行いました。
さや池観察ではグリンパーク熊取が取り組んできたビオトープに何がいるかな?モンドリを揚げてみよう、網ですくってみよう。 採れたものを大きなバットに入れ、触るとヌルヌルしている。このスジエビは大きいな。 池にうかべた筏から池の中を覗くと、アーッ!魚が泳いでいるのが見えました。
雨山川観察では川にジャブジャブと入って行き、魚やカニを獲り、トンボのヤゴも獲りました。さあ名前を調べよう。 子ども達は初め川に入るのを躊躇していましたがもう夢中で網を片手に生きもの探しです。
樹木観察では落ち葉道を歩いて行きます、フワフワとして気持ちのいい道です。これは針葉樹こちらは広葉樹どこが違うかな? そこに落ちている実は何かな? 木の皮も沢山落ちていますがこれで神社などの屋根を葺いているのです。切り株から良い香りがしてきます。 森林には人を癒す効果があり、リラクセーション出来るのです。
子ども達の笑顔にたくさん出会え私達も幸せな一日でした。
東小学校なかよしタイム 《2019年10月4日》
【えんぴつ君 小谷A・C 19人】 サポートリーダーが完成サンプルを渡し、小刀を使っての芯づくり、目玉の「動眼付けを説明。桜の小枝の先端をエンピツのように削りますがこれが大変な作業。最近の子ども達は小刀で削る経験が少ないようです。木肌を生かした目玉の位置、芯の色づけに個性が発揮され「世界に一つのエンピツ」ができました。「鉛筆の芯づくり、ノコギリが難しかった」と生徒の感想ですが、素敵なアクセサリーを手に得意げでした。
【けん玉作り つばさ北 27人】 リーダーの準備は万端! 前もって用意した材料を手に作り方の説明です。「ざわつくかな」と案じたが、子どもたちは前を向いて真剣なまなざし。いざ、けん玉作りになると、ハサミの使い方に苦労する子、紐のタコ結びができない子も。そんな時上級生が手助け、なんともほほえましい。最後に全員参加の競技会が始まると、上手く出来ず舞台で涙ぐんでいる一年生の横で、励ます上級生。こんな優しい生徒が東小学校にはいたのか、爽やかな気分を味わった一日でした。
【フリスビー 五月丘A 33人】 材料は新聞紙、クリップ、セロテープ、ハサミ、画用紙です。まず新聞紙を折り曲げ輪を作りセロテープでとめ、次に画用紙の円をハサミで切り取り、自分の好きな絵を描いていきます。その絵が個性たっぷりで素晴らしい。完成すると、秋晴れの芝生広場で歓声をあげながら飛ばしあい。2階のベランダまでフリスビーを飛ばすと、先生は取りに上がり大忙し!子供たちは汗をかき「疲れた」と芝生の上に寝ころんだ! 何とも心地よい一日でした。
東小学校3年生「見出川生き物観察会」 《2019年9月4日》
去年、恒例の3年生「川たんけん」が雨天のため中止となり「体育館での観察会」となりましたが、それが大変好評で今年も体育館での観察会となりました。
準備段階ではこのところ雨天続きで、川の流れが速く展示する魚の捕獲がとても困難で、延べ6日間で何とか予定の種類をそろえることができました。
展示コンセプトは「見出川上流域の水生生物の生態」展示とし、①カワムツ、ヨシノボリ、サワガニなどの『在来種』、②バス、ギル、アカミミガメ、ザリガニなどの『外来種』、③トンボの幼虫などの『水生昆虫』の水槽を3か所のテーブルに置き、じっくり観察してもらうことにしました。
さらにパレットなどを床に置き、『触って!』コーナーを設けました。体育館西側の長い壁面一杯に見出川の上流・中流・下流・大阪湾にまつわる絵巻物、写真を展示し『川の流域と生き物たち』を学んでもらうエリアにしました。
生徒たちが元気よく体育館に集合して、いよいよ観察会の始まりです。
学年ごとに水槽観察コーナー、触って!コーナー、パネル展示コーナーに分かれ15分ごとに何度も交代しての観察です。
在来種の水槽ではサワガニのオス・メスの見分け方を説明しているとメスのおなかから赤ちゃんカニが孵化してビックリ。貴重な体験です。
特大パレットの「ザリガニ触って!」コーナーは今回も大人気、手を差し出しつかむのに躍起、つかんだら目の高さに挙げて自慢げ!
「こんな楽しい見出川にしたいな~」のタイトルを掲げた壁面パネルコーナーでは、絵巻物を指さしながらスタッフが熱弁。川と人の関わり合いがわかったかな~。
2時間の授業はあっと言う間に過ぎ、終わりのあいさつでは生徒たちが次々に手を挙げ、「川の生き物がよくわかりました」「グリーンパークの皆さんありがとうございました」との、感謝の言葉が相次ぎました。
八朔祭り 《2019年9月1日》
雨山の山頂(標高312m)にある石の祠「雨山神社」跡で八朔祭りが行われました。雨山の麓に広がる成合地区をはじめ熊取町の五穀豊穣を願う祭りです。また、雨乞いの祭りとしても霊験あらたかで、昨年はその効果抜群(?)で、激しい雨の中の神事でしたが、今年は前日の雨も上がり穏やかな天気の中での八朔祭りでした。
ふれあい広場に8時に集合し、9時に始まる神事に間にあうよう急坂の登山道を急ぎました。「馬場跡」で一服するころには、汗びっしょりで息遣いも荒い。残りの1町を登り切った頂上では、神社をお守りしている成合地区の皆さんが祭りの準備を済ませ参拝者を待っておられました。顔なじみの方々に挨拶を交わしていると、やがて大森神社の神主さんによる神事が始まりました。祝詞のあと、わたしたちも関係団体の一員として玉ぐしを奉納し、活動の安全と一層の発展を祈願しました。
成合地区の肝いりでお神酒がふるまわれ、お下がりにお餅をいただきましたが、この餅は古来より「八朔の苦餅」(熊取の民俗より)と言われているそうで「この日から夜なべが始まり美味しい餅も苦くなる」、との意味があるそうです。
帰路は西ハイキングコースを歩き、11時前にふれあい広場に着きました。
参加者の皆さんご苦労様でした。
熊取南中学職業体験 《2018年11月21日》
昨年の「里山体験」の印象が良かったのか、今年の職業体験に参加したのは2年生女子4名です。
午前中は近くの山で間伐実習です。サポートリーダーから間伐作業の基本を教えてもらいみんなで力を合わせヒノキの間伐。勢いよく切り倒した後は枝を落とし寸切りして軽トラに積みふれあい広場に持ち帰りました。
午後からは、『ふれあい農業祭』の自然材料を使ったクラフト、「ドングリトトロ」の素材作に掛かってもらいました。
ドングリの表面をきれいに色塗りして「顔描き」の下塗りです。とっても丁寧に塗ってくれ、出来栄えは上々です。細かい作業は得意のようです。
こうして出来上がった素材が、農業祭で「ドングリトトロ」作りを楽しむ子どもさんの笑顔を生んでくれること、“仕事とユーザー”の繋がりをしっかり感じてくれたことでしょう。
最後に「職業について」の講話。『自分の将来の夢と目標をもって進んでください』と締めくくりました。
一日を通してみると、体験のスタート時点では“不安と緊張”で固まっていましたが、お昼ごろになるとようやく普段の姿に戻ってきたようでした。
この体験が「めざす職業」にどれだけ結びつくのか少し不安がありますが、今日学んだ自然とのかかわりが、これからの長い人生のどこかで生かされれば幸いです。参加の4名の皆さんお疲れ様でした!!!
熊取南中学校里山体験学習 《2018年11月15日》
晩秋らしく少し肌寒い天候の中、威勢よく集まった熊取南中学校1年生162名の生徒達の体験学習が実施されました。 スタッフには大阪体育大学の学生さんたち14名の若い力も助っ人に加わり、頼もしい限りです。学生さん達は事前にしっかり間伐実習も履修して、心の準備もバッチリです。
間伐はとにかく危険がつきもの!安全に、安全に、さらに安全に!が合言葉です。ヘルメットを装着して、班ごとに目的地の皿谷池山林へ向かいました。
各班スタッフの説明を聞いて、班みんなで1本の伐採が今日の課題です。図面で切り方の説明を見聞きし、どちらの方向に倒すか生徒たちも真剣に考えます。ロープをかけ、受け口、追い口をのこぎりで切りこみ、いよいよ「倒れるぞ~」の瞬間。バッサーと一気に倒れる班、途中枝がひっかかってロープを全員で力いっぱい引く班などいろいろですが、この体験が貴重です。
倒した木は長さを揃えて切り、全員で担いで道路際まで運びました。
午後はこれを使って皮むきやコースター作りを行います。
お昼の豚汁を作るメンバーは先に「ふれあい広場」に向かいました。
炊事スタッフの指導を受けながら、かまどの火おこし、野菜を切り、順番に煮込んで豚汁を作っていきました。温かい豚汁が完成し、みんなでお昼をいただきました。
全員怪我なく間伐を終え、美味しいご飯も食べられてホッと休憩。
午後からは竹べらでヒノキの皮むき、コースター作りに挑戦しました。
自然の中で、普段体験できない作業にみんな楽しそうです。気づけば予定時間をオーバーして夢中で木を切ったり皮むきをしたりしていました。
この体験が、山やヒノキや豚汁の香りとともに、ずっと彼らの心に楽しい思い出として残り続けてくれればと願います。
東小学校3年生秋の遠足 《2018年10月19日》
朝夕肌寒く、日中との温度差が大きく違う10月19日、東小学校3年生の遠足です。子どもたちは二つのグループに分かれ、午前と午後入れ替えの活動です。
【木こり体験&クラフト活動】
大きさ8㎝ほどのヒノキの丸太を切る作業。基本を教えてもらってひとりひとり1㎝ぐらいの厚さに切る体験。木の表面に好きな色やデザインで模様を描き、リボンを付け、世界に一つのメダルを作ります。
もう一つのクラフト活動は、ドングリを使ったストラップづくり。 それぞれ2個のドングリに顔を描き、竹でできた名札と一緒にリングに通し、紐を付けたストラップです。
これは初めてお目見えのメニューです。サポーターにも少し戸惑いがありましたが、出来上がると大好評!!!
【お弁当タイム】
お楽しみのお弁当の時間です。保護者の愛情あふれたお弁当。カラフルで美味しそう!!!
【和田山周辺フィールドワーク】
頂上に登れば遠くに見える素晴らしい景色をバックに班ごとの記念撮影。そこから降りて、和田新池展望広場で『にせもの探し』コーナー。「なんでこんなところにリンゴが?」、簡単にわかるものがある中、本物かにせものか分かりにくく、見落とすものまで、にせものが何個あるか必死に探します。
途中2か所で樹木の説明を聞き、池のほとりでは「ブラックボックス」が待っています。4つの箱に何が入ってるのか!?。恐る恐る手を突っ込む子ども、勇気を出して手を入れ「な~んだ」、サポーターに正解を耳打ち。結構盛り上がりました。
空き時間は大縄跳びで楽しく遊ぶ子どもたちの姿は、本当にほほえましい。
帰りの見送りは恒例のハイタッチ。どのお子さんも実に手が温かい触れ合う手に若さをもらいます『東小3年生最高!』とエールを送りました。
西小学校3・4年生遠足「秋の遠足」 《2018年10月12日》
前日の雨もやみ曇り空のもと西小学校から3・4年生132名が秋の遠足で、「ふれあい広場」にやってきました。
午前中は3・4年生そろって、和田山周辺のフィールドワークです。
「自然たんけんビンゴ用紙」を使って、7~8名が一つの班になって行動します。 和田山を巡りながら樹木の学習です。
ドングリ・ヤシャブシ・松の年齢についてグリンパークの説明を聞きながら、しっかりと記録をとり、グループとしてまとまった行動をとってくれます。
途中、台風21号で大きな木が根元より倒れたところもありましたが、先生の誘導で安全に行動できました。
山を下りると、3年生は別メニューでゆめの森公園へスタート。
4年生(45名)はふれあい広場でお楽しみの昼食です。
広場にシートを敷き、おそらくお母さんが作ってくれたのでしょう、弁当を見せ合いながら、おいしそうに食べていました。
午後からの4年生のメニューは「ストラップ・パンダ君」作りです。
直径5センチほどの桜の丸太切りから始めます。3班に分かれて、ノコギリの使い方を教えてもらいながら早速作業に掛かります。殆どがノコギリ使いは初めてですが、サポーターの指導宜しく(!?)上手に切っていました。その後、小枝の耳、鼻や動眼をボンドで付け、ヒートンに紐をつけると、個性にあふれたパンダ君の出来上がりです。
今回は少人数だったためゆとりをもってサポートできました。この日より一気に涼しくなりましたが、小学生の皆さんと楽しい一日を過ごすことができた、とってもいい秋の日でした。
東小学校「なかよしタイム」 《2018年10月4日》
今年も通学地域ごとに1年生から6年生までの「なかよし」が集まって“モノづくり”に取り組むイベントが開催されました。 私たちは4テーマ・5教室で子どもたちに作り方を教えながら、楽しい時間を過ごしました。
【えんぴつくん 1教室】
まず、本物のえんぴつを削って練習です。いつも「鉛筆削り」を使っているためナイフで削るのは、なかなかうまくいきません。何とか先を尖らせたところでいよいよ本番。桜の小枝を削ります。思いのほか、みんなうまく削ります、両端を尖らせ好きな長さにノコで切り、ヒートンを付けリリアンを通して動眼を接着し、先端に色を塗ると完成。素敵なストラップが出来上がりました。
【なきせみ 1教室】
ノコを使って斜めに竹を切ります。やっぱりぎこちない「引くとき力を入れて!」スタッフの指導ですぐ上達、真っすぐ切ってセミの胴体ができます。
不思議そうに「これ何」と聞いてきたのは“松ヤニ”です。 クンクンと匂いを嗅ぎながら「どこで採れるの?」「松の木だよ」、恐らくこれからも出会うことがないかも知れません。竹の皮の羽を付け、グルグルまわし、いい声で鳴かせていました。
【フリスビー 1教室】
新聞紙を1.5cm幅で折り曲げ、セロテープで巻いて強化し、両端をつないで骨格を作ります。丸く切った紙を張り付け出来上がりですが、そこに絵を描くのがお楽しみ。今日は天気が悪いのでいつもの芝生広場での飛ばし合いはできません。が、しかし、特別室に大きな“的”を設置し、この部屋に全員移動。先生の合図で的をめがけて飛ばします。ストライクは難しい!でも当たるとみんなで拍手喝采!!
【ペットボトルのけん玉 2教室】
すっかり人気が定着した“けん玉づくり”今年も2教室で行いました。
お楽しみは最後のけん玉競技、今年の優勝は6年生の53回でした。感想を聞くと『6年生なので最後のなかよしタイムでしたが、パークの人たちがとっても親切に教えてくださり、感謝です。おかげでうまく作れて、最初は1回しかできなかったのにだんだん回数が増え、1番になって気持ちよかったです。』
東小学校4年生「助谷活動」《2018年9月26日》
今年は大型台風、雨の日が多く天候が安定しません。 そんな中東小学校4年生「助谷活動」が始まりました。 熊取町の里山を舞台にして、野鳥観察、水生生物観察、里村観察、スギ・ヒノキ林の観察、水の環境・森の働きの5コーナーで行いました。
野鳥観察では子ども達が望遠鏡を覗きこみながら「あっ綺麗!」「見えた」と声が弾む、里山での野鳥観察は予想以上に新鮮だった。
水生生物観察では見出川周辺で捕獲した水生生物を展示しこのサワガニは男の子?女の子?この魚は綺麗な川に住んでいるよ、このアメリカザリガニは汚い川に住んでいるよと 子ども達は生き物に触りながら自然を感じていました。
里山観察では目の前に広がる田んぼ、人家、里山、高速道路など目を閉じて五感で感じて見よう!何か聞こえてきた?鳥の声が聞こえる、風の音も聞こえる、たんぼの匂いがする。目を閉じると様々な事に気が付きます。
助谷を登って行くと綺麗なスギ・ヒノキ林があります。 この葉っぱはスギ?ヒノキ?
スギやヒノキは人の健康や、空気の浄化、生活にさまざまな潤いをもたらします。家具や住宅の建設などさまざまな役にたっています。
さらに助谷を登って行くと、何時でも水が流れている所があります。水場です。山に降った雨が長い時間を経てしみだして一年中水が枯れることはありません。この水は川となって海に注ぎ蒸発して雲となり雨となってまた山に降ります。 子ども達は興味深そうに話しに聞き入っていました。
東小学校3年生「川の生き物」学習 《2018年9月20日》
楽しみに待ち続けた3年生の「川探検」は予定の日も予備日も雨で中止になり本当に残念でした。そんな生徒の思いを『何とかほかの方法で叶えてあげたい』、との先生がたの一念で、体育館での特別授業が実現しました。
床にブルーシートを敷き3台の長机に大きな水槽を置き見出川水域の魚を展示しました。床には特大のパレットを置きザリガニ、ドジョウを入れ触って観察できる展示、少し離れた一角にはブルーギルやミシシッピアカミミガメなどの外来種を展示しました。
体育館に3クラスの生徒たちが入ってきました。挨拶を交わした後、各クラスごと大きな水槽を展示した机に向かい「観察をはじめてください!」。
合図とともに一斉に水槽を囲み「わ~カワムツや、大きい、こんなん見出川におるの」、興奮気味に魚にくぎ付けです。
床の水槽では恐るおそるドジョウをつかみ始め、掌に載せて握るとぬるっと抜け出し大騒ぎ。
体育館の壁には川の汚れ度合によって変わる魚たちの分布パネルに見入ってます。魚の棲みかに興味あるのと聞くと、大きな瞳で「うん」とうなずきます。
突然「キャー!」と叫び声が上がり、ざわめきの中を覗くと、カメがザリガニをくわえて“ガリガリ”と食べ始めています。
HPでは音声が伝えられず残念ですが、室内ならではの元気な声が轟く学習会でした。
南小学校2年生「虫の観察」 《2018年9月14日》
一週間前に台風21号が上陸し、その後の不安定な天候の中、南小学校二年生(40名)の昆虫観察授業が行われました。私たちは、事前に校外の観察場所の草を刈り観察の安全を確保し、今日はたくさんの昆虫サンプルをテーブルに並べて生徒たちを迎えました。
この時間を心待ちにしていた様子がありありと見て取れる、はじけんばかりの笑顔で生徒たちが中庭に集合しました。
挨拶を交わし、4班に分かれ校庭と郊外の原っぱをめぐる観察会へとスタートしました。
校庭では台風の爪痕で、遊具や藤棚周辺は立ち入り禁止です。急いで花壇に向かうと「いるいる!」、静かに草を分けて見つめるとコオロギやバッタを次々に発見。トンボもたくさん飛んでいます。虫網を振り回しますがなかなか捕まえられません。「任せて!」グリーンパークのおじさんはトンボを待ち構え、ひょいと虫網を動かし捕獲。生徒たちはびっくりです。
続いて裏門を出て原っぱで昆虫採取。背丈に近い草原に草を刈った数本の道がつけられていて、そこにみんなが広がって虫を探します。
草むらをよ~く見つめていると大きなショウリョウバッタが隠れています。急いで虫網をかぶせて捕まえ虫かごに入れようとしたとたん、ジャンプして逃げられました。数人で追いかけやっと捕まえ無事虫籠に入れました。
このあと教室にはいり、捕まえた昆虫や私たち持参のサンプルの中から“好きな虫”を選んでスケッチします。
実物を見ながらのスケッチはとても難しいのですが、スイスイとアゲハチョウを描く子や、じっくり見つめながら考え込んでる子もいて「頭はどんな形してるかな?」と、ちょっとアドバイスすると上手にコオロギを描き始めました。
用紙の下段には、昆虫の好きな葉っぱや捕まえた時の様子などいっぱい書き込み、とても立派な『私の観察記録』が出来上がりました。
永楽ゆめの森公園ウオークラリー 《2018年8月16日》
ゆめの森公園指定管理者とグリーンパーク熊取の初めてのコラボイベントが実施されました。
暑いなか朝早くから、定員を上回る31人の子どもたちが元気に参加。
中央ステージで、先ずラジオ体操で体をほぐし、主催者の挨拶に続きウオークラリーの説明。
昨日の天気予報で「雨かも?」と聞いて泣き出した子もいたとの声が伝わるほど、カブト虫ゲットの期待に胸を弾ませ集まった子どもたちです。
「レッツゴー!」の合図とともに、チェックポイントに向かって走り出しました。
各ポイントにはクイズが出されていて、三択の解答用紙に正解を記入しながら進みます。これが結構ムツカしい「ドングリのなる木は?」「さくらの木じゃないよな~」、お父さんも首をかしげながらお子さんと一緒にチェック。
熱中症対策の給水ポイントでは皆さん立ち寄って冷たいお茶を飲み、水分補給。
最後のシールを貼りおわると、今日一番の目的地、管理人室前の休憩所に向かいます。
休憩所には二人の『昆虫博士』が待っていて、床に置かれた大きなパレットには、カブト虫たちがいっぱいうごめいています。
「さあ!どれほしいんや」大きな角(つの)を持ったカブト虫を指さすと「よっしゃー!」、と手際よく虫かごに入れてくれます。「角(つの)の小さいカブトにはメスもあげるよ」、それぞれ好みのカブト虫をもらってうれしそうな、顔、顔、顔。
最後にステージに集まりプレゼントのタオルをもらって終了しました。
帰路、イベント参加の兄妹が庭先で私を見つけると、カブト虫を持った手を高く揚げ「おっちゃんありがとう!」と声をかけてくれました。
この一言でカブト虫を求めて気をもんだ苦労も吹き飛びました。南小学校「野草観察」 《2018年5月2日》
天気予報では10時半ごろから『小雨』。4月24日に雨が降り仕切り直しとなった今日、また雨模様です。学校の苦渋の判断により決行となりました。
1クラス交互に1時間ずつ2時間の予定を2クラス(52名)同時に観察することになりました。
中庭に集合し挨拶を交わした後6組に分かれ、今にも降りだしそうな雨雲にせき立てられるように校庭に向かいました。
きれいに咲いたヒラドツツジの花びらを口にくわえ得意げに観察を始めた男子生徒、カラスノエンドウで草笛を作って器用にならす女子生徒、みんなとても楽しそうです。
観察シートをはさんだバインダーをもって、記録しながら進みます。
校庭の端はどこを歩いてもたくさんの野草が生えています。そしてその野草たちが春を待ちわびたようにいろいろな色を付け咲き誇っています。
藤棚の周りにはまるで雪が積もったかのように白い花が咲いています。
「この花の名前は?」すかさず「シロツメグサ!」、と答えが返ってきます。
さすが自然豊かな南小学校の生徒たちです。「四つ葉をさがそう~と」興味は尽きません。
スタッフが草を摘み取り説明を始めると、つぎつぎと採取袋に入れ、教室に持ち帰り図鑑を使ってさらに詳しく調べます。
ナズナ(ペンペングサ)、赤く可憐なアカバナユウゲショウ、ヤエムグラなど袋の中は15~20種の野草でいっぱいです。
今日の観察会で好奇心に火が付き、ここから未来の植物学者が育つかもしれませんね。
途中、霧雨交じりの天気でしたが観察に影響はなく、決行された先生方に“拍手”の観察授業でした。
南小学校4年生 校庭樹木・校外野鳥観察 《2018年4月19日》
南小学校4年生(2クラス58名)の自然観察授業を今年もサポートしました。
2・3時間目の授業時間を使って、1・2クラスが交代で樹木と野鳥の観察を行いました。
【校庭の樹木観察】
今年は桜の開花が早く八重桜は葉桜になっていましたが、グランド東南の土手にはヒラドツツジが咲き始めています。ルーペでピンクの花びらに赤い模様を見つけ「ワ~怪獣や!」。子どもの感性には私たちの想像を超えた驚きが映るようです。
地面に落ちたフウノキの実はいつも何気なく見過ごしているようですが、「イガイガを取るとサッカーボールが出てくるよ」と教えると、早速イガイガをむいて興味津々、観察の目が輝きます。
藤棚のノダフジも咲き始め熊蜂が飛び交っています。
「目と目の間に黄いろい斑(フ)がない、これはオスだから刺さないよ」と聞いて少し安心。
フジの花の説明に聞き入ります。
校庭を一周してたくさんの樹木について学習。
この中から『お気に入りの木』を選んで、これから一年間、四季折々の変化を観察し続けます。
【野鳥観察】
裏門を出て左側の畑方面と右側の山手方面に分かれ観察を開始しました。
左方面の畑では毎年“ケリ”が抱卵していて、じっくり観察できたので期待に胸が膨らみます。途中、飛び交うツバメやイソヒヨドリの鳴き声が聞こえてきましたが、姿は見かけません。
電線にカワラヒワが止まりました。急いでスコープをセットし観察を始めましたが2人ほど見たところで飛び立ってしまいました。
お目当ての“ケリ”が見れた畑につくと、なんと!、田植えの準備でしょうか、畑がたがやされ、鳥たちの住める状態ではなくなっています。「残念!」。
帰路キジバトがすぐ目の前の地面で何かついばんでいます。スコープをセットして今度はじっくり観察できました。
一方、山手方面では大きな木の根元でウグイスの甲高い声が聞こえます。みんなで必死に探すと、木陰でのどを膨らませながら鳴き続ける姿を見つけました。いつもはほとんど姿を見せないのに、「ラッキー!」。
南中学校里山体験 《2017年11月16日》
秋の学校支援の最後は南中学校里山体験です。少しひんやりとした朝でしたが、160名の南中1年生が元気よくふれあい広場に集まりました。学校では里山保全の事前学習を行い、心構えも万全のようです。
今回の里山体験には、力強い助っ人、大阪体育大学の学生さん16名もサポート側として参加してくれました。若い力は頼もしい!グリーンパーク27名のスタッフとともに20班に分かれ、生徒たちと今回の間伐現場の皿谷池山林に向かいました。
山に入って、間伐の説明を聞き、実際に木を切っていきます。ノコギリで木を切るのはなかなか大変、みんな苦戦しながら奮闘しました。ロープをかけ引っ張っても、十数メートルの高さの木は枝が引っかかったりして思うように倒れませんが、思わぬタイミングでいきなり倒れたりするので油断できません。スタッフの手を借りてなんとか無事に間伐を終え、2メートルずつに切ってトラックまで運びました。
広場に戻り、午前中の作業は終了。午後は、間伐材のコースター作りと皮むきを行いました。各々好きな厚さにノコギリで切って、皮を剥き、やすりをかけてコースターにしました。意外に人気が高かったのは皮むきです。パークお手製の竹の道具でスルーっと皮が剥ける快感にはまった生徒は多かったようです。
自然豊かな熊取町ならではの貴重な間伐体験、子ども達が大人になっても記憶の片隅に残してくれるを願っています。
東小学校3年生「秋の遠足」《2017年10月30日》
前回、雨天延期となって迎えた今朝、どうも空模様が怪しい。学校より「本日、実行の」連絡。今シーズン一番の冷え込みの中、3年生102名が揃って到着。 寒さも吹き飛ばす大声の挨拶で入場してきました。
今日は、二つのグループに分かれ午前、午後で入れ替えて活動します。さっそく活動開始!
【クラフト活動&木こり体験】
ノコギリの使い方を指導してもらいながら、ヒノキの丸太を1~1.5センチに輪切りして、皮をむき、リボンを通す穴をあけ、好きな絵を描いてメダルつくり。
もう一つのグループは、木の枝を使ってパンダづくり。
パーツは輪切りにして準備されていて、大きめの“顔“に小枝の耳と鼻を接着すると、なんとなくパンダらしくなる。ところが、耳を少し下につけると「サル」、口ひげを付けると「ネコ」に変身。さまざまな創造力で、個性豊かな作品ができあがりました。
最初の活動が終わるころになると『お昼どき』、待ちに待ったお弁当タイムです。どのお弁当も保護者の愛情あふれた「作品!?」ぞろいで、美味しそう!!
【和田山周辺のフィールドワーク】
和田山周辺散策マップ、自然たんけんビンゴ、得点表を持ちながらのフィールドワーク。登りながら、くじで引き当てた樹木を探し葉っぱをスケッチ、問題にある「においのする葉っぱ」などしっかり観察しながらの散策です。チームメンバーは3~4人ですので、見落とすとまた後戻り。一人一人の責任重大です。
和田新池の見える広場につくと「にせもの探し」、にせの花や葉っぱ、クリスマスツリー・パーツなどが、何と14個もうまく偽装されている。
これらを全部見つけて個数を記録。出題された先生方の遊び心に脱帽です。
この活動はクラフトより少し早く終わるため、広場に全員が集まり、先生の指導で手をつなぎ楽しいマスゲームが行われました。
「きっと、この学年ではいじめや仲間外れなど起こらないことでしょう」「遠足を機にさらに学年のきずなを深めてください。12月の学年別音楽集会では素晴らしい合唱を聞かせてください。」・・・思わずエールが溢れました。
中央小学校「秋の校外学習」(3,4年生)《2017年10月26日》
2年ぶりの、中央小学校秋の遠足です。
秋晴のもとで2つの活動が午前、午後交代で実施されました。
まず、クラフト活動では桜の小枝を使って、マスコット「エンピツ君」を一人3本作りました。
参加者はほとんどが初めてのノコギリ体験です。経験豊富なスタッフに切り方の基本を学び、だんだんと上手な手つきで切ります。
次は小刀で、先端をとがらせますが、桜の小枝はなかなか固い。危なっかしい手つきでも、いい形に仕上がってきました。先端に好みの色を付け、後ろにキリで穴をあけ、ヒートンをねじ込み、紐を付けます。
一人一人に微妙に違いがあり、個性豊かで味のある作品が出来上がりました。
「お母さんにプレゼントするんや!」、心優しい男の子もいました。
クラフトが出来上がるごろになると、お昼です。
広場に仲良しどうしが一緒に座って、保護者の心のこもったお弁当をいただきます。
午後からは和田山へ登り「自然たんけんビンゴ」。
登りはじめて、1億年以上も前から命をつないでいるウラジロについてお勉強。
紙飛行機のようにフワッと飛ばすと「飛んだとんだ!」大はしゃぎです。
頂上では、大阪湾から「あべのハルカス」まで一望できました。
下りでは、ヤシャブシの実、松の年齢など丁寧に説明。
次のポイントからは野鳥探し。木に張り付けた写真が5枚、全部発見できず戻って、もう一度探す班も。
水生生物では4つのブラックボックスがあり、「中に何が入っているかな~」
おそるおそる手を突っ込み、さわった瞬間「キャー!!」。
盛り上がるコーナーでした。
帰りは、遠足恒例のハイタッチでの見送り。どの子の手も実にあったかい。
若きエネルギーを頂き、次回もまたサポートしたいと思いました。
東小学校「なかよしタイム」 《2017年10月6日》
今年も通学地域ごとに1年生から6年生までの「なかよし」が集まって“モノづくり”に取り組むイベントが開催されました。
私たちは4テーマ・6教室で子ども達に作り方を教えながら、楽しい時間を過ごしました。
【えんぴつくん(つばさ西・20人)】
まず、本物のえんぴつを削って練習です。いよいよ本番、桜の小枝の先端を尖らせようと奮闘しますが、なかなか大変。高学年はさすが、うまく削ります。下級生に教えながら、全員削ったところで色を塗り、後ろにヒートンを付け、リリアンを通すと完成です。みんな3~4本つくり、楽しい記念品ができました。
【なきせみ(小谷AC・25人)】
竹を使った“グリーンパーク熊取”ならではのクラフトです。
竹を垂直に切り羽根部を斜めに切って、セミの背中部に竹の皮で羽根を貼り付けます。口部に共鳴板(紙)を貼って中心に糸を通し、目玉をつければセミが完成です。 ここからが不思議。 廊下で何やら温めているおじさんから、棒の先にタップリ『まつやに』を塗ってもらいます。 これにひもを掛けてセミをグルグル回すと“あら不思議”大きな声でセミが鳴き出すではありませんか。
【フリスビー(さつきB・26人、久保大宮A・29人)】
新聞紙を幅1.5㎝で折り曲げ、セロテープで巻いて強化し、両端をつないで輪を作ります。画用紙は半径8.7㎝の円で切り取り、絵や図柄を書きますがこれが豊かな発想で素晴らしい。完成すると一斉に外に出て高い的をめがけて投げ合います。歓声も高い空へ響きわたっていました。
【けん玉作り(つばさ東1・32人、つばさ北4・43人)】
大小ふたつのペットボトルを切って切り口にテープを張り、飲み口同士をつなぎ合わせます。鈴の入ったボールをひもで取り付けると完成です。
「膝を曲げて、リズミカルに!」アドバイスで、すぐうまくなりました。
最後は教壇に上がって「何回つづくかな!」。68回も続けたお友達がいて、大いに盛り上がった合戦でした。
南小学校「ふれあい遠足」(全学年)《2017年10月4日(予備日)》
登校の見守りで立っていると、子ども達の表情がいつもと違います。前を向いてうれしそうです。「なんでだろう?」「あ~そか!」。今日は2年に一度の全学年遠足の日です。リュックの中には保護者が作ってくれたお弁当が入っています。
私たちは遠足コースの半分、「ふれあい広場」での“クラフト”と“山登り”をお手伝いします。
【クラフト】
事前に練習を重ねてきた5・6年生は、桜の小枝を使った『えんぴつ君』の作り方を下級生に教えます。初めてノコギリを使う子ども。小刀やキリの使い方も危なっかしい。ポイントで私たちがアドバイスしながら小枝の先端を尖らせ色を塗り、ヒートンに好みのリリアン(紐)を通すと作品が出来上がり、みんな満足そう。
【山登り】
『自然たんけんビンゴカード』を持って和田山に登り、五つのポイントを巡ります。
階段を上ってすぐのところではクヌギの大きなドングリの説明。つぎのウラジロの説明では葉っぱをグライダーのように飛ばし、興味津々。遠くまで飛ばせるよう何度も挑戦していました。
「サァ~頂上!」。この日はとっても天気が良く、遠く「あべのハルカス」「明石海峡大橋」が心地よい風を感じながら見渡せました。下りでは「赤松」「ヤシャブシ」の解説を聞いて、ビンゴカードを完成させていました。
山を下りると永楽ダム方面からの生徒達が到着。広場いっぱいに座って弁当を広げています。なんといっても遠足の一番の楽しみは『お弁当』ですよね。
食事がすむと入れ替わりクラフト、山登りに挑みます。
クラフト、山登りを終えた班は永楽ダムに向かいそちらで弁当です。足早に広場を後にしました。
上級生が下級生の面倒を見る姿は、実にほほえましい。先生方のご苦労(食事はいつされたのかな?)も大変でしょうがぜひ続けてほしいものです。微力ながらお手伝い、頑張ります。
東小学校4年生「助谷活動」 《2017年9月27日》
『熊取町の自然の素晴らしさを感じよう!!』、と学習のテーマーを持って、東小学校4年生3クラス104人が「助谷の森」入り口に集合しました。クラスごとに私たちの待つ5か所のポイントを巡っての観察です。好奇心旺盛な生徒たちに、助谷の自然はどんな姿を見せてくれることでしょう。
【水生生物観察】
水槽に展示された、見出川の上流から下流にすむ生き物を観察。石や葉っぱに変身の術で身を守るヤンマのヤゴ。アメリカザリガニをパックと食べるミシシッピアカミミガメに「かわいそう」「でも、みんなも魚たべるよな」。生き物の命をもらって生きてることを、少しは実感してもらえたかな。
【サイレントゲーム】
集合場所から2~3分、うす暗い山道を通って開けたところがサイレントゲームの場所。「1分間、目を閉じて!」、聴覚・触覚・嗅覚を研ぎ澄まします。
車の音、虫の声が聴こえ、ほほをなでる冷たい風も感じられます。草の匂いも漂ってきます。目を開けると彼岸花や萩が咲き、普段の喧騒と違った体験です。
【野鳥観察】
永楽ダム下の観察地点ではアオサギが物置の屋根に止まり、チャンスです。「早く来い」、1組がやっと来ました。急いで生徒を誘導し、持参の双眼鏡でも見るように指示。捉えた生徒は目を輝かせます。イソヒヨドリ、モズも観察できました。野鳥観察の泣き所、ほかの組が来る頃は立ち去りました。残念!!
【スギ・ヒノキ観察】
樹齢30~50年の巨木の前でスギ・ヒノキの違いを葉の形と木肌で説明。葉の先に花粉袋があり、その一粒に40万個の花粉があることにビックリ。商品価値の高い木にするには間伐、枝打ちが不可欠ですが、「南中学校に進学したら1年生で間伐体験するよ」、と伝えると興味深そうな表情に変わりました。
【わき水・森のはたらき】
さらに助谷を奥に進むと年中わき水が出ています。40人ほどが周りを囲み「水の循環ってな~に」「体を循環しているのは?」、パネルを使い人の血液と対比させ説明。雨が降ると森はスポンジのように水を溜め、晴れた日でも湧き出ます。水に手を入れると「冷たい!」と感激。森の働きを肌で感じ取っていました。
集合して感想を求めると次々と手が上がります。いっぱい学んだのですね。
記録帳にしっかりメモしていましたが、いつまでも自身の記憶に残し、永い未来のどこかで役に立ててくださいね。
南小学校2年生「虫の観察」 《2017年9月14日》
毎年お手伝いしている、南小学校2年生(59名)の虫の観察授業支援に、14名のメンバーで出かけました。
フィールドは校庭と裏門から出て5分ほどの原っぱです。
1・2組がそれぞれの場所を20分で入れ替わり虫の採取に出かけました。
虫網と籠を持って1組は裏門から元気に出発~!
原っぱに着くと背丈ほどの雑草が刈り取られ(事前に草を刈りました)、虫たちを追いかけるのに程よい草はらに仕上がっています。
頭上にはトンボがスイスイと飛んでいて、一斉に夢中で網を振り回しますがなかなかゲットできません。でも、子どもたちは教室から解き放たれ、弾けるように歓声を上げながら、虫を追いかけます。
2組との交代の時間が迫り、虫かごを見るとバッタやカマキリ、コオロギなど昆虫がいっぱいです。
2組は校庭からスタート!
砂場から藤棚、クラスの農園にかけて散らばり、虫を探しました。ひごろ休み時間などで遊んでいる場所も、よく見ると虫たちがたくさんいます。
テントウムシ、エンマコオロギ、トノサマバッタそしてカエルも・・・
4~5人の虫網リレーでシオカラトンボも捕まえました。
次の時間は、捕まえた虫たちを教室に持ち込み、虫の名前を調べます。「バッタにもたくさん種類がありますよ、ちゃんと観察してね」先生の言葉に促され、図鑑をめくりながら、熱心に調べます。
お気に入りの虫が見つかると用紙に絵を描きます。筆が進まなかった子どもも「この蝶の翅は縦にも模様があるよね」、チョットアドバイスするとすらすらと描き、色付けした出来ばえは「お見事!!」です。
「虫嫌い」と言って虫網も持たなかったのに、手でコオロギをつかみ笑顔に変わる。このように、自然との触れ合いを楽しんでくれたことが一番の喜びでした。
東小学校3年生 川たんけん 《2017年9月6日》
“見て、触れて、五感を使って豊かな自然をかんじとろう”をめあてに、3年生107名が見出川上流域で野外授業“川たんけん”を体験しました。
最初は川にはいるのを躊躇していた子ども達も川に入ると「冷たくて気持ちいい~」カワムツ、ヨシノボリ、トンボのヤゴ、カエル、アカハライモリ等々採取
して子ども達は大喜びです。
お腹に数十匹の赤ちゃんをかかえたサワガニ発見!お母さんが赤ちゃんをしっかり守っています。「すご~い」 容器に入れたサワガニがカワムツの稚魚を食
べているのを発見。「かわいそう」食物連鎖の一端にもふれました。
川遊びが初めての子ども達も多かったのですが、里山の豊かな自然が広がる見出川上流で、子ども達の柔軟な感性で色々な発見、体験をした一日でした。
南小学校3年生「野草観察」 《2017年4月24日》
グリーンパーク熊取は毎年、熊取町立南小学校に出向いて、理科の授業を手
伝っています。
今日は3年生58人がルーペを手にしての野草観察日です。日ごろ校庭で親
しんでいる野草を採取して、それを自分の草として皆さんの引き出しに加え
てもらったらと思います。与えられた時間は45分間です。
まず生徒全員が唱和できる春の七草「セリ ナズナ ゴギョウ ハコベラ
ホトケノザ・・・」の中から、ナズナ、ハコベ、ホトケノザを発見。
名前の由来からは オオイヌノフグリとカスマグサを。
昔の人は、うまく名付けたものですね。
タンポポは、タネ(綿毛)を吹いて飛ばして見せました。
カンサイタンポポとセイヨウタンポポとの違いはどこにあるのかな。
まだまだあった『発見です!!』。
スイバを「かじってみよう」。酸っぱい!
キュウリグサでは「葉っぱをもんでみよう」。
かすかにキュウリのにおいがしてきます。
シロツメクサも葉っぱに注目「四つ葉のクローバーが見つかるかな」。
それにこれの干し草は、昔々、ガラス器や陶器の荷造り(ツメもの)に役立っ
ていました。
こうした自然環境の中で、南小っ子が「すすんで行い、なかよく、たくま
しく」育っていくことを、私たちは応援しています。
南小学校4年生 野草樹木・野鳥観察《2017年4月20日》
南小学校4年生の自然観察会を今年もサポートしました。
2・3時間目の授業時間を使って、1・2各クラスが交代で野草・樹木観察と野鳥観察を実施しました。
南小学校周辺は以前に比べれば、住宅が増えたものの、周りを山や田畑に囲まれた自然豊かな場所で、身近に生き物の観察をすることができます。
【野草・樹木観察】
校庭ではハナミズキ、八重桜などが満開です。ヒラドツツジもツボミを膨らませ間もなく開きそうな、とても気持ちのいい気候の中での観察会です。
砂場の周りには黄色いタンポポがいっぱい。「これが関西タンポポ、ガクがそっているのは西洋タンポポで外来種なの」。可憐な紫の花は「オオイヌノフグリです」名前の由来を聞かれ、スタッフは顔を赤らめ説明です。
イスノキにびっしり付いた虫こぶを珍しげにとって、中から出てきたアブラムシにビックリ。イガイガの実がいっぱいで、校庭にもたくさん落ちているのはフウノキ、このイガイガを取ると中にはサッカーボールそっくりの実が。
いつも見慣れた校庭の野草や樹木も説明を聞いて、あらためて見直すと不思議がいっぱい。今日の観察学習で興味が一段と広がった様子でした。
【野鳥観察】
裏門横の道から近くの畑までのルートを、6台のスコープを移動させながら観察しました。裏門を出るとすぐ向こうにカラスを発見「ハシブトカラスや!」けっこう知ってるな。左手から聴こえる“いい声”スコープを向けると、イソヒヨドリの華麗なすがたをとらえました。
キジ・ハシボソカラス・シジュウカラ・スズメ・ムクドリ・ヒヨドリ・カワラヒワ・ツバメなどを姿や鳴声で観察。なかでもケリ(日本最大のチドリ)は田んぼにずっといてくれたので、全員じっくりと望遠鏡で見ることができました。20倍の望遠鏡から見えるケリは、赤い目・黄色と黒の嘴・灰色の体・黄色の足がはっきりと確認できました。大きな声で「ケリッ、ケリッ」と鳴き、こちらへ大きく飛んで威嚇してくる場面も見られました。
ポケット図鑑の写真を見て、「ああ、これや」と喜ぶ子どもたち。今日の出来事は、それぞれのマイ新聞に載せるのだそうです。